イッシーさんのブログ

サラリーマン俳優兼落語家の「演じること」を模索する日々の独り言

今(いま)との闘い

演劇とは、人にとって唯一本当に存在している"いま"を認める、信じる訓練。
それを通して、"いま"でしかない命を本当に生きる試み。
その方法が、まるごしであり、相手に集中する事であり、記憶を呼びさますこと。"いま"を言い切ること。
それでも。"いま"はとてつもない速さで、常に過ぎ去り、我々は永遠に追い付けない。
我々は本当に存在している場に、根本的にいる事が出来ない。しかし、それが絶えることのない生きるエネルギーを生み、止まらない回転を起こす。

いるけど、いないから、いたくて止まらない。

生きるとはそう言う事。それを演劇はシステムから抜け出して純粋に試みる。でも、時々、いたくてたまらない"。