芝居とは自分の道をつくるコト
台本と言う被った世界を反転させる。
ホンの言葉を繰り返し、自分の心を掘り起こし、世界に溢れ出すまで繰り返す。
そして、人と物語を紡ぐ。
それが役を生きる事。
作っては壊し、作っては壊す。
そんな事をもう何年もやって来た。
そして、ある時、気がつくと眠れない夜が減っていた。明日、目覚めなかったらどうしようと怖くて目を閉じられない夜。
自分が袖に引けても、本当の心が渡っていれば舞台上で生き続ける。心は物語の一部であり、物語はその心そのものでもある。
それは現実の世界も同じ。
いつか自分が死んだとしても、それは一体誰の死なのだろう?
生き続けるコトを刻むコト。それは人の心に生きる糧として残るコト。それが道。